「旅をしながら働きたい人の背中を押し続けたい」Wifly Nomads創設者 Kate Smithさん
大学でビジネス専攻後、広告代理店でプロジェクトマネージャーとして3年間働いたカナダ出身のケイト。就職後、旅をしながら働くという夢を叶えようと退職し、ノマドワーカーになりました。これまでに滞在した国は23カ国以上。
現在は起業家・リモートワーカーとしてバリを拠点に活動中。彼女の旅をしながら起業家・リモートワーカーとして働くライフスタイルは、BBCやBuzzFeed、CNN Travelなどで取り上げられています。
そんな彼女が、キャリアを大きく変えてまで起業した理由には何があるのでしょうか?
現在仕事で取り組んでいること
WiFly Nomads Program: WiFly Nomadsは、リモートワーク/フリーランス/起業家になる人を仕事・ライフスタイルなど様々な面で実践的にアシストするプログラム。デジタルノマド的ライフスタイルの構築を、メンタル面、仕事の獲得のコツ、ファイナンス管理方法など多様面からサポートし、実際に世界各国に拠点を置きリモートワークを行いながら実践的に学ぶというもの。
最近では、9月にバリでのプログラムが完了し、次の来年のプログラムに向けて準備中だとか。
「なぜこのWiFly Nomadsプログラムを立ち上げようと思ったの?」
三年間勤めた広告代理店を退職後、旅をしながら働く夢を叶えるために必死になって自分ができることを探していたの。そしたら偶然、Facebookフィードの中で、世界各国に拠点を置きながらリモートワークができるRemote Yearプログラムのことを見つけて、これしかないと思って応募したら合格。チェコのプラハから、パソコン1つでリモートワークすることになったの。
(The Journey To Becoming A Digital Nomad: My Story — The Remote Nomad)
でも、当時は金銭的に余裕がなくて、このRemote Yearプログラムのコストを払うのに精一杯。しかも、このプログラムでプラハに1ヶ月滞在することさえも危うい状況で、その1ヶ月以内に仕事を見つけられなければカナダに帰るという選択肢しかなかったの。
そんな私の状況を知っていたRemote Yearのメンバーが、仕事を獲得するアシストをしてくれた結果、フルタイムで仕事をゲットすることができた。あの時のメンバーには本当に感謝してる。
当時、そのリモートワークの日常のブログを書いていて、読者からたくさんの疑問や相談が来るようになったの。
一番多かった声が、フリーランス/リモートワーカー/起業家として一歩を踏み出したいけれど、何から始めればいいのかわからないという相談。
自分はこの人たちに対して何ができるのか考えたの。そして、実際に一つの国や地域に集まって実践的にリモートワークを学ぶっていうアイデアを思いついて、そこでこのWiFly Nomadsプログラムのアイデアが生まれた。
最初のWiFly Nomadsプログラムの申し込みを昨年2016年に実施。そしたら、300人以上の応募があって、参加者の中には仕事を辞めてフリーランスになりたての人や、起業家を目指しているけど今はリモートワークしている人など、様々な状況の人たちが集まりながら一緒にリモートワークを体験して、この最初のプログラムは大成功。すごく嬉しかった。
「旅をしながら働くという夢を諦めて欲しくない」Wifly Nomadsにかける想い
自身が旅をしながらパソコン一つで働く、いわゆるデジタルノマド的ライフスタイルをするのが夢だったというケイト。自分が味わった挫折や苦労から、これからもノマドライフスタイルを構築したい人の手助けをしたい、という強い気持ちがあるのだそう。
「経済面や周囲の意見に押されて、このライフスタイルを諦めようとする人を多く見てきたの。それでは絶対後悔すると思うし、後悔するくらいなら多少不器用でも、今挑戦して試行錯誤していくほうが絶対楽しい。そんな人たちの背中を押せるようなプログラムをさらに作っていきたいの。」
実際に会ってみて感じたこと。
ケイトのような日本以外の海外の起業家やリモートワーカーと話をする機会があまりなかったので、起業家というと違う世界にいる遠い存在のような気がしていました。でも、実際に彼女の苦労や体験談を聞いて、実は自分のビジネスを立てたり、自ら仕事を獲得していくような働き方は、苦労が必要なのかもしれないけれど、自分の軸に沿った生き方ができる一つの方法だと改めて感じました。
ケイトが日々の日常をインスタグラムで随時更新しているので、よかったらフォローしてのぞいて見てください◎では、また。